漢方FAQ

漢方薬のエゾウコギでうつ症状の改善を

仕事が次から次へと続き、最近、疲れ気味な上に、些細なことですぐにイライラしたり怒ったりする自分に気が付きました。
夜、寝ていてもときどきパッと目が覚めてしまいます。友だちに相談すると、少し自律神経が乱れているのではないか、と言われ不安になりました。そういえば、最近は集中力もなくなり、やる気が以前ほどないようにも思われます。
漢方薬のエゾウコギで自律神経が安定できると聞いたことがありますが、それを飲むと少しは症状が改善されますか?(40代女性)

漢方薬は昔から、神経症状にも効果があることが知られています。例えば加味逍遥散(カミショウヨウサン)、女神散(ニョシンサン)、柴胡加竜骨牡蛎湯(サイコカリュウコツボレイトウ)などさまざまな生薬の組み合わせの処方です。
その一方で、生薬ひとつだけの成分で自律神経を安定させるものもあり、その中にエゾウコギがあります。高麗にんじんと同じウコギ科で、アジア北東部や北海道北東部など厳しい自然環境に自生している植物です。エゾウコギは、もともと人間の体に備わっている自然治癒力や、免疫機能にかかわっている成分を含んだ植物です。アダプトゲン作用(恒常性を保つ作用)を持っているともいわれています。

  1. ストレスへの抵抗力を高める作用
  2. 不安や落ち込み気分を癒す作用
  3. 精力を強め疲れにくくする作用
  4. 内臓の働きをよくする作用
  5. 体力や運動能力を向上させる作用

などが主な作用です。
中国では、エゾウコギはうつ病の治療の補佐役としても用いられています。3日以上眠れない日が続くような、症状がひどい場合は、医師に相談されることをお勧めします。
軽い、うつ症状かなと簡単に考えないで早めに手当てをしましょう。他人事ではなく、誰にでも起こることなのです。一度薬剤師にご相談ください。

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