体育の時間がしんどくて息子がすぐに保健室に行きます。体重が重くて体を動かしたくないのかもしれませんが、病気ではないのにどうして?と、親としても心配です。父親も肥満体質なので体質が似ているのとは思いますが、とにかく良く食べます。特に野菜が嫌いでお菓子をたくさん食べます。ダイエットは難しいと思うので、何か体質改善ができるかと思って相談に来ました。

はい、漢方で体質を確認し、アプローチをすることで緩和すると思います。東洋医学的には、気虚、血虚があると考えられます。造血作用のある漢方と補気作用のある生薬を合わせると、ぴったりな漢方になっていきます。
また、ストレスも考えられるので、カウンセリングを行ったり、麝香や、牛黄などの漢方も使い、ストレスに強くなれるようにしていきます。
最後にやはり筋力も必要になりますので、少し元気になったら、軽く運動することもお勧めすることがあります。
小児肥満に悩まれている親御さんとの漢方相談から分かる3つのこと
- 長期的な健康への不安と体質改善の難しさ:将来の健康への深刻な影響、特に、慢性的な健康問題が発生する可能性や、長期的な健康維持に強い不安を感じられています。また、一時的なダイエットや運動での、リバウンドの繰り返しに悩まれる方も多いです。
- 薬の副作用への抵抗感:薬が子供の発育や健康に悪影響を及ぼす可能性があるのではないかと、成長期の子供に対する薬に強い抵抗感を抱いている親御さんもいらっしゃいます。
- 心身両面のケアの必要性:小児肥満は身体的な問題だけでなく、心理的な問題(自尊心の低下、うつ症状など)も引き起こし、子供の学校生活や学業にも悪影響を及ぼすことがあります。
漢方相談ではこの3つを親御さんの心配ポイントとして話していただくことが多いです。
漢方の千幸堂薬局ではこのような方に
- 短期的なダイエットではなく、長期的な健康とバランスを取り戻すための体質改善と生活習慣の継続的なサポートを行う
- 体の負担が少ないように、体に優しく、緩やかに効果を発揮する漢方薬や栄養素を選ぶ
- 必要に応じてストレス管理のアドバイスも提供し、子供が自分に自信を持てるようサポートする
の3つの方針でお応えするようにしています。
これらのアプローチを通じて、子供の肥満に対するトータルなケアを提供し、健康的な成長と学校生活の質の向上を目指します。
気になる小児肥満に関連する、心身の不調と体質を詳細に把握するための質問リスト
下の小児肥満の把握に役立つ3つの質問リストに答えてみてください
この質問リストを使えば、お子様の体質を詳しく把握し、隠れた不調のサインを発見して、漢方相談でも役立つ自然由来の解決法へのヒントを得られます。
そこで得られたヒントと一緒に、漢方の千幸堂薬局へお問合せください。
「長期的な健康への不安と体質改善の難しさ」に関する5つの質問
- お子様の体重増加や健康状態の変化に、いつ頃から気づき始めましたか?
- これまでに試みた体重管理の方法と、その効果や継続期間について教えてください。
- お子様の現在の食生活や運動習慣について、具体的に説明していただけますか?
- 家族の中で、肥満や関連する健康問題(高血圧、糖尿病など)の既往歴はありますか?
- お子様の体重管理に関して、最も心配していることや困難を感じていることは何ですか?
「副作用への抵抗感と漢方への期待」に関する5つの質問
- お子様の肥満に関して、どのような薬を提案されましたか?
- 薬に対する不安や懸念について、具体的にお聞かせください。
- これまでに自然療法や代替療法を試されたことはありますか?あれば、その経験と効果を教えてください。
- お子様の健康管理において、最も重視している点は何ですか?(例:安全性、即効性、持続性など)
- 理想的な治療法や健康管理方法について、どのようなイメージをお持ちですか?
「心身両面のケアの必要性」に関する5つの質問
- お子様の肥満に関連して、どのような心理的な変化や問題に気づかれましたか?
- お子様の学校生活や友人関係に、肥満が影響を与えていると感じる点はありますか?具体的に教えてください。
- これまでに、お子様の肥満に関して心理的なサポートや専門家のアドバイスを求めたことはありますか?その経験を聞かせてください。
- 理想的な「総合的なケア」とは、あなたにとってどのようなものですか?具体的にイメージしているサポートの内容を教えてください。
- お子様自身は、自分の体型や健康状態についてどのように感じているようですか?お子様との会話や様子から気づいた点を教えてください。
漢方相談から学ぶ:肥満と漢方や栄養素の力
小学5年生の女の子、130㎝50kgということで、何か良いものはないかと相談に来られました。肥満であることでからかわれたり、生理が早く来たりしてかわいそうな気がしてるけど、親としてはどうしたらよいかわからない。と相談に来られました。
小児肥満を緩和する漢方と栄養療法の例
まずは問診をしたところ、血虚の症状が表れていたので、身体がだるく、動こうと思っても身体が動かないという状況でした。甘いものや好き嫌いが激しいため、ミネラル(亜鉛、鉄分)やビタミン、アミノ酸が足りないことで、代謝が下がっておられると考えました。
学校で嫌なことがあると、お菓子を食べてストレスを発散しておられました。また両親とも共働きで、夕食の時間が遅くなることも原因の一つだと考えました。ストレスがあるとコルチゾールが出て血糖値が上がります。そして、その血糖値が急激に下がると、またイライラして甘いものを食べるという繰り返しになります。さらに、夜遅く食べることで睡眠時間も少なくなり、成長ホルモンが少なくなり、代謝が悪くなるという悪循環でした。
ストレスに対応するために麝香や牛黄の漢方薬を使い、また血糖値を安定させるために、特別なクロレラを使い栄養バランスを整えました。後は補気作用のある補中益気湯などを使って気力を上げていきました。
休みの日にはお母さんと一緒に料理をしたりして、身体に良い美味しいものが自分で作れるようになりました。これを続けることで体重を維持したまま、身長がどんどん伸びていくことでずいぶんスリムになりました。
何より学校でからかわれなくなったことと、生理が順調になり悩みが少なくなったと喜ばれました。
まとめ
千幸堂の漢方アプローチとは、漢方と栄養のアプローチで、小児肥満の原因までしっかりと把握し、徹底的に改善していくことです。
まず、皆様一人一人の体質と症状の違いを、漢方の診断法で詳しく見極めます。そして、その結果に基づき、自然由来の漢方薬と栄養素を最適に組み合わせて処方します。単なる対症法で一時しのぎに終わらないように、千幸堂では、体の内側から根本的な調整を図ります。こどものからだ全体のバランスを整えていくのです。
さらに、生活習慣の改善や健康管理法もアドバイスします。心身の両面からアプローチすることで、持続的に健康を維持し、活力を取り戻すことができるようになります。
一人一人に合わせた最適な処方と、継続的なサポートで、皆様の健やかな日常を取り戻します。ぜひ、千幸堂の提案する漢方アプローチを共に歩んでみませんか。
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