おかげさまで4月8日に漢方の千幸堂薬局が25周年を迎えました。これも長年ご愛顧いただいた皆様と、支えてくれたスタッフのおかげと心から感謝しております。
25年前、30代になったばかりの私は「漢方薬局を開いてみたい」と家族に相談しました。
小学生の頃から、薬を配合する薬剤師の姿に憧れ、苦手な分野の勉強も泣きながら頑張り(笑)、念願が叶って薬剤師になりました。夢だった職業に就けたことは嬉しかったのですが、製薬会社、大病院の薬局、調剤薬局とさまざまな環境で働いているうちに、少しずつ違和感を感じるようになっていきました。
それは、病院から出た指示通りの薬を何度お渡ししても、病気が治っていかない人がいるという現実でした。喘息やアレルギー疾患、自律神経の乱れなど、特に長年、薬を服用する症状は完治しないばかりか、薬が増えていく状況でした。
私自身もホルモンバランスが崩れた時に、ホルモン剤を飲みましたが、その症状は小さくなっても治ることはありませんでした。
憧れだった職業や知識にも、自分自身の身体こも自信を失いかけていたときに、出会ったのが漢方の考え方でした。【根本治療】という治療方法を知り、「身体が本当に必要としている薬を処方する」という考え方が心にすとんと落ちました。 そして、それを伝える人になり、場所を作りたいと思い、薬局を開くことにいたしました。
この思いを25年つないでくることができました。皆様のご賛同が嬉しく、心より感謝申し上げます。これからも頑張ってまいります。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。