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皆様は「断食」を経験されたことはありますか? 〜9月のご挨拶〜 (漢方ラボ千幸堂 薬剤師 田妻典恵)

千幸堂_ご挨拶_201308
皆様は「断食」を経験されたことはありますか?

「断食」とは、つまり「一定期間食を絶つこと」です。日頃、私は店頭で「プチ断食をしましょう」と皆様にお話しすることがあります。「断食」と言う言葉には、食べ物を体に入れない、空っぽな状態、というイメージがあり、とても過酷なことのように思えますね。

その「断食」を私は生まれて初めて経験しました。ただ、全く何も口にしないというわけではなく、野菜や果物を発酵させた「醗酵飲料」を少しずつ摂りながらの断食です。最近よく言われる「酵素断食」がありますが、それにあたります。

こちらでも何度か書かせて頂きましたが、「現代人は食べ過ぎている」と、よく言われます。私にとっても耳の痛い話です。食べ過ぎることは身体の酸化を進め、老化を早めると言われ、様々な病気やアレルギーの原因にもなっています。

食べたものは胃腸で消化、吸収されます。たくさん食べ物が体に入れば、それらを消化吸収するために、胃腸はたくさん働かなければなりません。また、食べ物を消化吸収すればそれでよいかと言うと、そうではありません。

大切なことは、吸収した栄養をエネルギーに換えること、つまり「代謝する」ことです。六十兆個ある体の細胞の一つ一つに「ミトコンドリア」があり、そこ栄養は代謝されエネルギーは作られます。

また、このエネルギーを体の様々な場所で使うことによって、人間は生きているのです。エネルギーが十分あると「新陳代謝のよい体」となり、肌や爪、髪の毛の生まれ変わりが早くなったり、疲労の回復も早くなります。また、ダイエットの効果が出やすい体にもなります。

私は三日間連続で断食をしましたが、仕事をしながらで気が紛れていたのか、思ったほど辛くなく、また、空腹感も酷く感じることはありませんでした。「定期的にこの断食をするときっときっときれいな体になって、代謝もよくなるんだろうな・・」と思いました。

断食をすると今まで食べた物の消化吸収で使われていたエネルギーが、体内の「代謝」に使われるようになるのです。いつも体内でエネルギーが作られている状態にあるため、手足はポカポカと温かく、特に睡眠中や寝起きにその温かさを感じました。

また、朝起きるのがとても楽に感じられ、体も軽くなりました。きちんと排便もあり、○○チがとても明るいきれいな色をしていることにも驚きました。(本当に!)肌にとって良いことは言うまでもありません。

私がチャレンジしたのは三日間の断食ですが、毎月二回「新月」と「満月」に一日だけの断食を継続することが、健康な体作りには効果的と言われます。日頃の食べ過ぎを払拭するがごとく、私も定期的に断食を継続していきたいと思います。

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