朝、歯を磨くときに、ふと自分のベロ(舌)を見たことはありますか。
「今日はちょっと白っぽいな」「なんだか黄色い気がする」——そんな小さな変化に気づいたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
実は東洋医学では、舌は心と体の”鏡”だといわれています。体の中の状態が、舌の色や苔(こけ)にそのまま表れるんですね。私も毎朝、自分の舌をチェックするのが習慣になっていますが、体調によって本当に変わるので、見ていて面白いんですよ。
ベロが教えてくれること
たとえば、こんなサインがあります。
白くて厚い苔がついているときは、胃腸が疲れていたり、体が冷えていることが多いです。黄色っぽい苔は、食べすぎや体に熱がこもっているサイン。舌全体が紫がかっているときは、血の巡りが滞っている可能性があります。そして、苔がほとんどなくツルツルしている舌は、体力や栄養が不足しているときに現れます。
面白いもので、前の日に冷たいものや甘いものを摂りすぎると、翌朝のベロにちゃんと出るんですね。そんな日は、温かいお味噌汁やお茶をゆっくり飲んであげるだけでも、体は喜んでくれます。
“気づく力”が最高のセルフケア
自分の体の小さな変化に気づくことが、病気の予防や早期発見につながるということは、近年の研究でも明らかになっています。
でも「もっと効果的な方法はないかしら!?」と研究心まんまんな私は(笑)、さらに一歩進めて、毎朝の舌チェックを「ベロ日記」として続けることをおすすめしています。
やり方は簡単です。朝、鏡の前でベロを出して、色や苔の状態を見る。それだけ。たった1分です。続けていると、「あ、昨日ちょっと無理したな」「今日は調子がよさそうだな」と、自分の体のリズムが分かるようになってきます。
体は言葉の代わりに”色”で語っている
皆さんは、忙しい毎日の中で、自分の体の声を聞く時間を持てていますか。
がんばり続けているあなたの体は、言葉を話せない代わりに、舌の色や状態で気持ちを伝えてくれています。その疲れは、気のせいではありません。体からのちゃんとしたメッセージです。
千幸堂では、舌の状態も見ながら、お一人おひとりの体質に合ったアドバイスをしています。「最近どうも調子が……」と感じたら、気軽にご相談くださいね。
明日の朝、歯を磨くついでに、そっとベロを出してみてください。体の声を聞ける人は、きっと心の声にも気づける人だと思います。
少しでも、毎日の健康のヒントになれたらうれしいです。








