漢方ブログ

あなたはヒバリ型?フクロウ型?朝に弱い人は要注意!!

日の入りが早くなり、夜を過ごす時間が長くなりましたね。
「秋の夜長」につい夜更かしをして、翌朝なかなか起きられない・・という方も
多いのではないでしょうか。こうした季節による生活スタイルの変化は、
体内リズムも変化させるかもしれません。
私たちの体内リズムには「ヒバリ型」「フクロウ型」という2つのタイプがあり、
漢方の名医「山本巌」の著書「東医雑録」には、次のように記されています。

●ヒバリ型・・・早起きで夜の寝付きも良い。骨格や呼吸器、
循環器・胃腸が丈夫で食欲も旺盛。体力があるため、
若い頃は身体の無理が利くが、中高年になり、高血圧や糖尿病など、
生活習慣病になりやすい傾向がある。

●フクロウ型・・・朝起きるのが苦手で、夜はなかなか寝付けない。
午前中は身体の動きや頭の回転も鈍く、午後3時くらいから
調子が上がる。体力がなく、疲れやすく、慢性的なめまいや
頭痛など起こしやすいが、40歳を過ぎると体調不良の訴えが減り、
60歳以降は元気で長生きする傾向がある。

「ヒバリ型」タイプは、「自分の体力を過信しないこと」が養生の基本です。
食事は腹八分目にし、体力に任せてムリをせず、
身体の不調を感じたら見過ごさないこと!
オススメの漢方として、肥満で便秘やのぼせ、むくみがある方には
「防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)」がオススメです。
新陳代謝を高め、便通を改善し、利尿作用で
余分な水分を排泄する効果があります。

「フクロウ型」は胃腸が弱いことも多く、
胃内停水(いないていすい=胃に余分な水分が溜まり、
胃の機能が低下している状態)という症状を起こしやすい体質です。
こういった症状には「苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)」という
漢方薬がオススメです。めまいや肩こり、頭痛、倦怠感が改善され手足も温まり、
朝も起きやすくなります。胃の膨満感や吐き気も治まり、
心も身体も軽く、動きやすくなります。

ヒバリ型もフクロウ型も生まれ持った体質なので、「良い」「悪い」はありません。
自分の体質について気を付けることを知り、上手に付き合いながら、
日々を元気に過ごすことが大切なのです。
「私にも、こんな症状があるかも・・・」と
思い当たる方はぜひ、LINEやお電話など、お気軽にご相談くださいね。

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