漢方ブログ

#8 花粉も、体の声も、同じ春の知らせ

朝、くしゃみをこらえながら「もうそんな季節か」と思いました。毎年のことなのに、やっぱりちょっと憂うつになりますよね。

でも最近、こう考えるようになったのです。花粉症のくしゃみも鼻水も、体が「そろそろ整えてね」と教えてくれているサインなのではないか、と。

花が咲くように、私たちの体も、春になると静かに変化を始めています。その変化に気づいてあげることが、春を気持ちよく過ごす第一歩なのかもしれません。

花粉症は「体との対話」から始まる

「花粉症を治したい」とお越しになる方に、私がまずお伝えしているのは、「治す」ために「体の声を聴いてみましょう」ということです。

鼻水が止まらない、くしゃみが続く。それは体のバランスが揺れているというメッセージです。東洋医学では、症状を「敵」ではなく「体からのお便り」として受け取ります。

そう思えると、不思議なもので、春が少しやさしく感じられるようになるんですよ。

体を温めると、心もほぐれる

花粉の季節になると、薬で症状を抑えることばかり考えがちです。もちろんそれも大切なのですが、私がおすすめしたいのは「体を冷やさない」という、もっとシンプルなことです。

体を温めると血の巡りがよくなり、粘膜がしっかり潤って、免疫の働きも穏やかに整ってきます。さらに、体が温まると気持ちまでふっとゆるむ。体をいたわることは、心をやさしくすることと同じだと、長年お客様を見てきて実感しています。

春の食卓は、最高の薬箱

味噌汁、納豆、にんじん、かぼちゃ。特別なものではなく、昔から日本の食卓にあるものばかりです。

発酵食品は腸内環境を整え、色の濃い野菜は粘膜を守るビタミンA・D・Kを豊富に含んでいます。腸が元気になると免疫のバランスも安定しやすくなり、アレルギー症状の緩和にもつながるといわれています。

台所にある食材で体を整える。これも立派な「幸せ漢方」だと私は思っています。

耳を温めるという、小さなやさしさ

ひとつ、簡単にできることをご紹介しますね。

寝る前に、耳たぶを軽くつまんで引っ張ってみてください。耳まわりには血管やツボが集まっていて、温めてあげると副交感神経がやさしく働き、呼吸がゆるんで眠りやすくなります。

私自身、これを続けてみたところ、数日で朝の頭の重さがふっと軽くなりました。体は、ちゃんとやさしさに反応してくれるものですね。

今日からできる「冷やさない」習慣

特別なことはいりません。今日からできることは、たったひとつ。「自分を冷やさない」ことです。

温灸する、深呼吸をする、耳を温める、温かい味噌汁を一杯飲む。こうした小さな積み重ねが、体の奥を静かにほぐし、春を気持ちよく過ごす土台になっていきます。

千幸堂ができること

花粉症のご相談では、お一人おひとりの体質や生活に合わせて、漢方や栄養素をご提案しています。

実は、千幸堂には粘膜を守り、免疫のバランスを内側から整えるためにおすすめしている組み合わせがあります。長年の経験から「これは」と確信を持っている方法です。気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。

花粉の季節がつらい方も、なんとなく体がだるいという方も、千幸堂はいつもそばにいます。

体を聴くこと、それが「幸せ漢方」

春は、花が咲く季節。けれど同時に、心と体も「咲き方」を探している季節でもあります。

花粉症も、疲れも、冷えも、全部「生きている証」。そう思えたら、春はもっとやさしくなる。私はそう信じています。

体を聴くこと、それが私の「幸せ漢方」です。 少しでも、この春が穏やかなものになりますように。

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