漢方ブログ

#7 お母さんも、子どもも

“母子同服”というやさしさ

花粉の季節がやってきましたね。目がかゆい、鼻がむずむずする、なんとなくだるい。この時期、薬局にも「なんとかしてください」とお越しになる方がぐっと増えます。

でも私がいつもお話しするのは、「症状を止める」ことではなく、「花粉が入りにくい体をつくる」ということなのです。

春は”整える”季節

東洋医学では、春は「肝」の季節といわれます。冬の間にため込んだものを外に出す、いわば体の大掃除の時期です。肝がうまく働いてくれると、体も心も軽くなります。

だから春は、ブロッコリーや小松菜、ほうれん草など緑の野菜を意識して摂ってみてください。肝を助けてくれる、小さな味方です。

「デトックス」というと、何か特別なことをしなければと思われるかもしれませんが、そんなに頑張らなくていいのです。体のスイッチをやさしくゆるめてあげる。それだけで、体は自分の力で整おうとしてくれます。

お腹が痛い子どもと、疲れたお母さん

お店でよくあるご相談のひとつに、「子どものお腹が痛くて学校に行けない」というものがあります。

以前、小学生の男の子がお腹を痛めてお母さんと一緒にいらしたことがありました。お話を聞いてみると、お母さんご自身もとてもお疲れのご様子でした。

その時、私はまずお母さんに甘酒をおすすめしました。「少しずつ飲んで、お子さんと一緒にゆっくり過ごしてみてください」と。数日後、男の子は笑顔で学校に行けるようになり、お母さんの表情も少し明るくなっていました。

お母さんが整えば、子どもも整う

腸と心はとても深くつながっています。お腹が不調だと気持ちもざわつきますし、ストレスを抱えているとお腹の調子も崩れやすい。大人も子どもも同じです。

子どものお腹が痛い時、叱る前に、まずそっとお腹に手を当ててみてください。お母さんの手の温もりが、子どもの呼吸をゆるめてくれます。

「母子同服」という言葉があります。お母さんと子どもが同じものを飲んで、一緒に整えていく。漢方にはそういうやさしい考え方があるのです。

長年お客様を見てきて、私が実感しているのは「お母さんが元気になると、子どもも元気になる」ということ。家族の健康は、つながっています。

今日の食卓に、小さなひとつ

緑の野菜をひとつ加える。子どもの足の親指をそっとマッサージしてあげる。そんな小さなことでいいのです。

「整える」というのは、がんばることではなく、がんばらない自分を許すこと。その小さな習慣が、家族の中にやさしさを巡らせてくれると、私は思っています。

花粉の季節、つらいことも多いですが、千幸堂では漢方や栄養素で、お母さんもお子さんも一緒にサポートしています。おひとりで抱え込まず、いつでもお気軽にお声がけくださいね。

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