漢方FAQ

夏の冷え性について 漢方薬で体質改善を

もともと冷え性体質で、冬は完全防備の服装で仕事に出かけるのですが、かえって夏のほうが洋服や冷房などで冷えを感じます。夕方には足首から下がしびれるくらい冷えてしまいます。同じフロアにいても平気な女性もいるのに私だけがなぜ、こんなに冷えるのでしょうか?今からでも体質改善は遅くありませんか。(30代女性)

ここ近年は冷暖房の普及に伴い、季節変化に対する適応能力が低下している方が増えています。しかも、室内と室外の温度差が激しくなる夏には、冷えを強く感じることもあります。
西洋医学の分野では、この「冷え性」はあまり重視されず、ほかに病気が見つからなければ治療の対象にはなりません。
しかし、東洋医学では万病の元といわれ、体調を維持し血行を良くすることは、冷えによる頭痛、腰痛、めまい、のぼせ、倦怠感、むくみ、生理痛まで改善することにつながります。
冷房の効いた部屋では1枚多くはおったり、シャワーで済まさずしっかり半身浴をしたり、冷飲食を控えたりすることが大切です。その上で、ハンピ、山薬(サンヤク)、人参など体を温める生薬を含んだ漢方薬を服用すると、新陳代謝がよくなり、体が温まってきます。
ご自身の体温を伺うと35度くらいが平均だと。もし、将来妊娠をご希望なら高温期は37度くらいないと、妊娠の継続が難しいことが多いのです。
冷え性であることがその人の一生を左右することさえあるのです。体質改善を始めるのに遅すぎることはありません。体が不調を感じている時に始めるのが一番です。
まずは、それ以上症状をひどくしないことが第一歩です。

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