漢方FAQ

夏に起こる足のむくみ、ほてりについて/体を温め漢方薬で新陳代謝の促進を

毎年夏になると夕方から足のむくみを感じやすくなります。サンダルを履いているから特に感じるのかもしれませんが、家に着くころには、ふくらはぎからパンパンに腫れている感じがします。朝には引いているのですが、ここのところ毎日、こんな状態が続き心配です。水分代謝や新陳代謝を良くすると治るそうですが、漢方で体質改善できますか。(30代後半の女性)

梅雨時期から夏の終わりにかけて、ふくらはぎから足の裏にかけて腫れぼったくなったり、ジンジンと熱く感じたり(冷えのぼせ)、症状の強い方は全体がむくんだようになり重だるくなる人が多くなります。
むくみにはさまざまな原因がありますが、血行不良、代謝の停滞、冷え、筋肉の弱り、そして腎臓の弱りなどが考えられます。季節的な原因として梅雨は湿度が高く、皮膚呼吸がしづらくなり、体内の水分の代謝が悪くなるため、腎臓に負担がかかりやすくなります。
その上、気温が高いため水分を多くとるのに、冷房で汗をかかなかったり、もともと汗をかきにくい体質だったりすると、さらに腎臓の負担に拍車をかけることもあります。
冷えをとるためには、入浴も大切ですが、シャワーで済ませることが多いと、足のむくみも現れやすくなります。栄養的にも夏ばてで食欲が落ちると、たんぱく質の摂取量が少なくなり、これもむくみを増やす原因になります。
こういうときには、まず体を温めることです。漢方薬で体を中から温め新陳代謝を良くしていきましょう。腎臓の疲れをとるためには、足の裏や足首をマッサージしていくと良いでしょう。マッサージの前に漢方薬入りの入浴剤なども利用すると、より効果的です。足のむくみやすい人は生理痛、生理不順になっている場合も多く、これも同時に改善させることができるのも漢方薬治療の利点です。

コメント

この記事へのトラックバックはありません。

関連記事

TOP