漢方FAQ

尿失禁に悩んでいます/漢方を服用し水分摂取を工夫し改善

更年期を過ぎたころから尿が漏れることが多くなりました。くしゃみや咳をするときも漏れますが、トイレに行って用をたすまでに間に合わないで、下着をぬらしてしまうこともあります。このため、少し神経質になって、ちょっとでも尿意を感じたらトイレに行くようになってしまいます。(50代女性)

このような尿に関する悩みは、女性にとって大きな問題です。自分の意思と関係なく尿が漏れてしまう、尿失禁といわれるものですが、その発症率は30代で3割、40代で半数以上といわれています。さらに年齢が高くなるにつれてその割合も高くなっていきます。症状の特性から医療機関への受診をためらう女性が多いことがその理由と思われます。
その尿失禁には、腹圧性尿失禁、切迫性尿失禁、溢流性尿失禁などがありますが、質問の方のように、くしゃみや咳、大声で笑う、重い荷物を持ち上げるなどで尿が漏れるのは腹圧性尿失禁といわれ、出産回数の多い人や肥満の人に多く発症しています。
そんな症状を漢方で改善することができます。その生薬の名前は「烏霊参」(うれいじん)といいます。安神固渋作用(精神を安定させ、腎機能の衰えを回復し排尿障害に伴う症状を取る)があり、排尿障害との関わりの深い腎臓やそのほかの臓器の働きを補う漢方薬との組み合わせによって症状を和らげていきます。
漢方を服用しながら、尿管を調節する筋肉を鍛え、水分の取り方を工夫することで、かなり尿失禁の回数を減らすことができます。東洋医学の知恵を生かし、このデリケートな問題から解放され、快適な毎日をお過ごしください。
男性の場合は、前立腺肥大や、前立腺炎などの排尿障害がありますが、この場合も漢方薬で解消することができます。ぜひ、ご相談ください。

コメント

この記事へのトラックバックはありません。

関連記事

TOP