ひどい風邪をひいてから、なかなか治らず、特に鼻が詰まったようなのども違和感があるような感じがずっと続いてました。耳鼻科に行くと副鼻腔炎といわれて、抗生物質の鼻水が柔らかくなる薬を処方されました。1か月以上飲み続けても変化がなく、おなかの調子も悪くなってきたので、漢方で何とかなるかと思って相談に来ました。(30代女性)
漢方の千幸堂薬局では『副鼻腔炎の漢方相談』にメールやLINEで対応しているのでお問い合わせください。
副鼻腔の中の鼻水や痰をしっかりと排除する力がなくなっておられるのと、免疫力が落ちて、副鼻腔の中で細菌が生き続けていることが問題になっています。漢方で副鼻腔からの鼻水を排泄させ、抗菌作用のある生薬を使うことで、短期間で改善されます。食事療法とともに漢方薬を服用するとさらに早く改善されます。しかし、長く患われている方は副鼻腔の粘膜が炎症を起こし、治りにくくなっている場合もあるので、人によっては半年くらいかかることも。しかし、長期にわたる病院の薬の治療に抵抗がある方や、症状が取れない方は、ぜひ、東洋医学の力をお試しください。
副鼻腔炎とは?
副鼻腔炎は、鼻と顔の周囲の副鼻腔の炎症によって引き起こされます。典型的な症状には、鼻詰まり、顔面の圧迫感、黄色や緑色の鼻水、そして嗅覚の減退が含まれます。
特に、咳と発熱は副鼻腔炎の一般的な症状です。咳は、副鼻腔からの分泌物が喉に流れ込むことで発生し、特に夜間や朝方に悪化することが多いです。発熱は体の感染と戦う反応の一部として起こり、副鼻腔炎が細菌感染を伴う場合に特に見られます。
副鼻腔炎に注意したい人
- アレルギー体質の人:アレルギー反応による鼻の通りの悪化は副鼻腔炎を引き起こす主な原因の一つです。
- 喫煙者:タバコの煙は鼻腔と副鼻腔の粘膜を刺激し、炎症を引き起こすことがあります。
- 頻繁に風邪をひく人:上気道感染症は副鼻腔炎の原因となることが多く、頻繁に風邪をひく人はリスクが高まります。
- 免疫力が低下している人:免疫力の低下は、感染症に対する抵抗力を弱め、副鼻腔炎の発症リスクを高めます。
- 慢性的な鼻炎を持つ人:慢性的な鼻炎は副鼻腔の通気性を悪化させ、炎症の発生を促進する可能性があります。
- 空気が汚れた環境に暮らす人:大気汚染やほこりが多い環境では、鼻腔と副鼻腔に刺激物が入りやすく、炎症を起こしやすくなります。
副鼻腔炎の症状と漢方のアプローチ
副鼻腔炎は、鼻づまり、頭痛、顔面の圧迫感、咳などの不快な症状を引き起こします。漢方では、これらの症状に対して独自のアプローチを取ります。体内の「気」の流れを調整し、不調の根本原因にアプローチすることで症状の緩和を図ります。例えば、鼻づまりや咳に対しては、気の流れを改善し、痰を除去する効果のある漢方薬を使用します。
副鼻腔炎が発症する主な原因は、アレルギーや上気道の感染などです。漢方では、これらの原因に対しても体質改善を図ることで対応します。体の抵抗力を高め、病原体に対する自然な防御機構を強化することで、副鼻腔炎の予防と治療の両方に効果を発揮するのです。
このような漢方のアプローチは、副作用が少なく、長期的な健康の維持にも寄与します。
漢方は副鼻腔炎の健康管理にこのように役立ちます
- 鼻詰まりや咳の緩和:体内の余分な水分や痰を取り除く効果があります。体内の痰を減らし、気道を開くことに焦点を当てた処方が選ばれることが多いです。肺の機能をサポートし痰を解消する漢方薬が効果的です。気道をクリアにし、呼吸を楽にします。
- のどの痛みと発熱や炎症の緩和:痛みを和らげ、炎症を抑える効果のある処方が選ばれます。体温を調節し、発熱を緩和する体内の熱を冷ます効果のある漢方薬が選ばれることもあります。副鼻腔炎による発熱は、体が感染に反応して免疫システムを活性化させる過程で起こります。特に、細菌感染が原因の副鼻腔炎では、発熱がよく見られます。
- 漢方薬と生活習慣の融合による予防:日々の生活習慣の見直しと漢方薬の助けが有効です。漢方薬では、免疫力を高め、体の抵抗力を強化するものがおすすめです。これらは体質を改善し、感染症への抵抗力を強化するのに役立ちます。
副鼻腔炎の緩和をサポートする食生活と栄養素
食生活では、十分な水分摂取、栄養バランスの良い食事が重要です。特に、抗炎症作用を持つ食品の摂取は、症状の緩和に寄与することが知られています。
例えば、オメガ3脂肪酸が豊富な食事は、炎症を抑制し、副鼻腔炎の症状を軽減するのに役立ちます。また、十分なビタミンCの摂取は免疫システムをサポートし、症状の予防と回復を助けます。プロバイオティクスを含む発酵食品も、体内の健康な細菌バランスを維持し、炎症を減らすのに有効です。
特にビタミンCとベータカロテンの相性はとても良いです。また炎症が起きて腫れあがっている粘膜を修復するのには、コツがあります。サプリを適当に飲むだけでは効果が出にくいので、きちんと血液検査の結果などを踏まえて、栄養を入れたほうが改善していく時間が早いですし、風邪をひいても副鼻腔炎になりにくくなります。
漢方相談から学ぶ:副鼻腔炎のケーススタディと漢方と栄養素の力
40代男性。仕事が忙しく、単身赴任のため疲れがたまっていたのか、風邪を引いた後に鼻が詰まるようになられました。食事も朝は食べず、昼は外食続き、夜もコンビニで済ましておられるような状態でした。
そんな時、インフルエンザにかかり、病院での手当てを受けて、2週間ぐらいで回復しましたが、だるさと鼻のつまりが取れなくて、ずっと病院で薬をもらい続けておられました。
しかし、とうとうテレビのコマーシャルで、漢方が良いと見たので、買ってみたところ、少し良い感じはするが、しっかりと治らないので専門のところに行ったほうが良いかな?と思い千幸堂に相談に来られました。
確かにドラックストアにおいてある漢方でも効果があることがありますが、この方は、便秘がひどく、腸内環境を整えることが足りなかった点と、栄養面が不足していた点が問題でした。
ベータカロテンとたんぱく質、そして便秘解消の漢方を副鼻腔炎の漢方に調合したところ、7日間で非常にすっきりとされ、喜んでいただきました。最終的には1か月で薬を飲むのをやめられましたが、ベータカロテンとたんぱく質だけは続けていくことにされました。
学校のストレスから副鼻腔炎:母親と一緒に取り組まれた漢方と栄養療法
中学3年生の女の子が副鼻腔炎になり、心配だと、お母様から連絡ありました。というのも、もうすぐ受験なのに鼻が詰まって勉強に集中できていない様子。また鼻をいつもシュンシュンといわせているのを聞くと、お母さんが心配でたまらなくなり、いろんな病院や薬を飲ませたけど、やめたらまた鼻がつまったり、鼻水が出るので、本当に困っているといわれました。
もともと胃腸が弱い娘さんで、冷え性があるようでした。鼻と腸は関係が深いので、腸内環境を良くする漢方の入っている酵素と、副鼻腔炎の漢方と、胃腸を整える漢方をお出ししました。飲みやすいように、カプセルの漢方を処方したところ、継続して飲んでいただくことができました。
飲んでしばらくすると何より身体が温まってきて、鼻が止まり元気になった気がすると喜ばれました。この調子で受験が終わるまで、風邪の予防にもなるので続けていきますといわれました。
漢方も副鼻腔の漢方ではなくて、胃腸をげんきにする漢方だけにしても、体質改善になることから続けられました。そうするとなんと、生理痛まで治ったとのこと。漢方はこのように全身のバランスをとることができます。
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