暑い夏でも健康を維持する方法を知りたいですか?
自分の健康状態をチェックするコツから、体調管理のための漢方薬の使い方までを解説します。

胃腸の健康、食事の適温、そして漢方薬の適切な使用がポイントです。
暑い季節の体温調節のために漢方で胃腸の状態を整える
漢方の中心的な考え方は、体の内部、特に胃腸の状態を整えることが健康の基礎となります。暑さのコントロールでの体温調節の大部分は皮膚の水分と血液によって行われます。
汗を通じて体温を下げる際には、まず皮膚の表面の水分が利用され、それが不足すると血液中の水分が使われます。血液は食物から作られるので、食物を摂取するために胃腸の健康が重要となります。
冷たい食物を摂る季節には、漢方の知恵で体を温める
暑い季節に冷たい食物を摂取すると消化が悪くなる原因は、体内の消化酵素の働きが低下するためです。体の消化酵素は特定の温度範囲、約36.5℃で働くことができ、低温では働きが鈍くなります。パンが発酵するのに適切な温度が必要なのと同じように、消化酵素も適切な温度が必要です。
さらに、冷たい飲み物を摂取すると、胃酸や消化酵素が冷え、消化が悪くなります。そのため、温かい飲み物を摂取したり、胃腸の働きを整えることで、食べ物を分解しやすく、また、体内に吸収しやすくすることが重要です。
ここで漢方薬が役立ちます。特に夏の時期には、体を温める成分(例えば、人参や生姜など)が含まれた漢方薬が胃腸に良いとされています。しかし、適度な冷却効果も必要なため、冷却成分も一部含まれるものが理想的です。
胃腸の健康には適度な温度と食物のバランスが重要です。冷房が効いた部屋で温かい食事を摂ること、また、冷たい食事でも食後に温かい飲み物を摂ることなどの、ちょっとした工夫がおすすめです。
特に冷たい食物は、短時間にたくさん食べると内臓が冷えてしまうため注意が必要です。
ベロメーターで健康状態をチェックする
自分で体調を自己診断するには、ベロの色や形状を見ることが役立ちます。ベロが変化するというのは、その人の健康状態が変わったことを示す一つのサインなので、それを「ベロメーター」と呼んで、日常の健康管理の一部とするとよいです。
白っぽいベロは体が冷えている証拠ですので、その場合は温かい食事を摂るのがおススメです。
一方で、ピンク色のベロは健康な状態を示します。
また、ベロに歯形がつくという現象は、水分代謝の問題や心の状態(気力が低下している等)を示している可能性があります。
さらに、ベロが白っぽい、地図のようなパターンが出ている、裂けているなどの状態は、体調に何か問題がある可能性を示しています。
ベロの状態が良くない時には、漢方薬を役立てることもできます。例えば、「補中益気湯」は、気力を増やし体調を整える働きがあるので、暑さによる食欲不振、下痢、夏痩せ、全身倦怠感に対して役立つとされています。
まとめ:漢方薬を常備して、日々の体調管理に役立てましょう
汗が止まらない場合、水分代謝のバランスが崩れている可能性があります。このような状態には、「五味子」という漢方薬をスポーツなどの体力を必要とする活動前後に使用することもあります。こういった自身の体質に合った漢方薬を常備しておくことで、日々の体調管理に役立てることができます。
漢方薬はエナジードリンクのように元気を出すだけでなく、体のバランスを整える効果もあります。例えば、夏の夜に汗をかくことで心臓に負担がかかる場合、漢方薬の摂取によりその負担を軽減することができます。とくに、動悸がある場合には「牛黄」などの漢方薬が有効です。



漢方薬の利用は日々の健康管理に大いに役立ちます。適切に漢方を利用し、暑い夏を健康的に乗り切りましょう。
漢方相談お問い合わせフォーム
LINEでお問い合わせ
LINEでもご相談を受け付けております。どうぞお気軽にご利用下さい。