子宮内膜症と診断され、半年間、月経を止めるホルモン療法を続けましたが、その後も妊娠しないので不安です。体も疲れやすく、下半身の冷えがあり、腰痛もあります。漢方で体質改善できますか?(30歳女性)
不妊治療を進める段階で、子宮内膜症があれば、それをきちんと治療することはとても大切です。さらに腹腔内での癒着がひどいと思われるときには、手術が必要なときがあります。しかし、疲れや、冷え、血行障害、生理痛、貧血、月経血に血の塊があるなど、体の不調を整えるのには漢方薬が助けになります。
冷えのひどい場合を陽虚といい、生命をつかさどるエネルギーが不足している状態です。母体となる体が、生きるだけで精一杯という状態では、もうひとつの新しい命を体に宿し、十月十日でひとつの命を生み出せるわけがないのです。
新しい命を支えるエネルギーと血液を生産するための体質改善をすることで、妊娠の可能性を高めていくことができます。
ホルモンバランスを整え血行を良くする漢方薬としては、温血湯や、当帰養血精、丹参製剤を使い、経路を温め、血液を増やしていきます。また、冷え性を改善するには「おたね人参」のお茶が一番です。
低温期と高温期の差が少ない方には腎を強くする、海蛇エキスや紫河車を服用し、子宮内膜が暖かく、やわらかい状態を保てるようにしていきます。
そのほか、精神状態を安定させることも重要です。自分の中の不安や焦りを吐き出し、妊娠に向け前向きに考えられるようになると良いですね。
ぜひ、女性薬剤師にご相談ください。一日でも早く、お母さんになれる日が来るように応援します。
漢方薬で心と体の不安を和らげましょう!
chiyuki
赤座 千幸(あかざ ちゆき)
漢方の千幸堂薬局 代表薬剤師
不妊カウンセラー
国際中医臨床薬膳師
漢方の知恵を使って、沢山の方に健康と幸せをお届けしたいと願い、23年間で延べ1万人以上との漢方相談をお一人お一人丁寧に行ってきました。
全国実力薬局100選『漢方・相談部門』5年連続(2019年~2023年)受賞
全国実力薬局100選『不妊・子宝部門』6年連続(2018年~2023年)受賞
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