「私は毎日ストレスを感じることが多く、それと同時に胃痛や下痢が起こります。これは過敏性腸症候群(IBS)だと思われますか?」
漢方の千幸堂薬局では『過敏性腸症候群(IBS)の漢方相談』にメールやLINEで対応しているのでお問い合わせください。
過敏性腸症候群はそのままほっておくと、消化器がんや虫垂炎などの重大な消化器疾患を引き起こす事があります。日常生活に影響があるほどの胃痛や下痢があり、病院での薬を飲み、治療を行い、しばらくして薬をやめると、また、胃痛や下痢が始まるようでしたら、根本的に体質改善をしていくことをお勧めします。
漢方薬を選ぶときには、病名よりもその方の胃痛や下痢が起きるときの状態と、その方の体質とに合わせて考えていきます。毎日の生活の中で、胃痛や下痢などの消化器症状が出ず快適に過ごせるように調整することができます。
東洋医学で体全体のバランスを取り、自然で気持ちよい排便ができるようになることが大切だと考えます。
過敏性腸症候群(IBS)とは
過敏性腸症候群(IBS)は、慢性的な腸の症状を特徴とする疾患で、胃腸の機能に異常があることが原因とされています。症状には、下痢、便秘、腹部膨満感、腹痛などがあります。
IBSは治療によって改善することができますが、原因は完全には解明されていません。
過敏性腸症候群(IBS)セルフチェック
過敏性腸症候群(IBS)の状況をセルフチェックしてみてください。チェックが多い方は要注意です。
- お腹の調子が悪い状態が長期間続いている
- 1日に何度も下痢をする
- 腹痛があって、水のような下痢を起こすことがある
- 排便をすると痛みが一時的に和らぐ
- 便秘が続きコロコロとした便しか出ない
- 便をした後に、便が残っている感じがする
- 下痢と便秘を繰り返すことがよくある
- 1日に何度もおならが出る
- トイレのことをよく考え、近くにトイレがないと不安になり、お腹が痛くなる
- 緊張したり不安を感じると、お腹が張ったり痛くなることが多い。
- 出勤時に限ってお腹の調子が悪くなる。
- 自宅にいる時や休日は症状が出にくい
- 眠っている時は症状が出ない
過敏性腸症候群ガス型
過敏性腸症候群(IBS)には、異なる症状タイプがあり、そのうちの1つがガス型です。
ガス型IBSは、腸内ガスが増加し、腹部膨満感、腹痛、胃腸の不快感があることが特徴です。 この症状は通常、排便後により悪化する傾向があります。また、腹部の膨満、胃腸の不快感、そして下痢も頻繁に起きることがあります。
ガス型IBSは治療によって改善することができ、そのために食事の改善、腸の働きを改善する薬などが使われます。
過敏性腸症候群下痢型
過敏性腸症候群(IBS)には、異なる症状タイプがあり、そのうちの1つが下痢型です。
下痢型IBSは、排便頻度が増加し、排便が水っぽく、軟便、または糊状の排便となることを特徴とします。この症状は通常、朝、ストレス、食事後により悪化する可能性があります。
下痢型IBSは治療によって改善することができ、食事の改善や腸の働きを改善する薬などが使用されます。
過敏性腸症候群(IBS)いつもより続くとき
過敏性腸症候群(IBS)がいつもより続くときは、次のようなことも注意してください。
- 不適切な食事や食品アレルギーが原因になることがあるため、食事に注意して、きっかけとなる食品を特定しましょう。
- ストレスはIBSの症状を悪化させる可能性がありるので、ストレス軽減のために、適切なリラクゼーション法を取り入れてみる。
- 適度な運動は、腸の働きを改善し、痛みを軽減する効果があります。
- IBSの痛みが長期間にわたっている場合、または治療によって改善しない場合は、医師に相談し、検査することがお勧めになります。
過敏性腸症候群(IBS)どのくらい続くのかと思うと憂鬱になります
過敏性腸症候群(IBS)は、慢性の疾患であり、治療によって症状を改善することができますが、完全には治ることはできないことが多いです。
しかし、症状を管理することは可能で、自分自身でも出来ることがあります。 食事や生活習慣の変更、ストレス軽減、適度な運動など、個々人に合った対策を取ることで、IBSの症状を軽減することができます。
また、適切な治療方法を見つけることも重要です。 症状が長期間にわたり改善しない場合は、心理カウンセラーや精神科医にも相談することをお勧めします、ストレスや不安によってIBSの症状が悪化することがあるためです。
過敏性腸症候群(IBS)なぜ起こるのでしょうか?
過敏性腸症候群(IBS)の原因は、明確ではありません。複数の要因が関与している可能性があります。
- 腸の働きに異常があることが要因と考えられています。腸の中でのガスや液体の動き、腸の攣縮などが正常でないことが要因と考えられています。
- 腸にある神経因子が関係している可能性があります。ストレスや不安などが、腸の働きに影響を与えることがあります。
- 不適切な食事や食品アレルギー、乳製品不耐症などが要因となることがあります。
- 腸内の細菌叢のバランスが崩れることが要因となることがあります。
- IBSには遺伝的な要因がある可能性があります。
過敏性腸症候群(IBS)血便(便に血が)混ざる
過敏性腸症候群(IBS)は、腸の働きに異常があることが要因と考えられていますが、血便(便に血が混ざる)は、IBSの特徴的な症状ではありません。
血便は、潰瘍性大腸炎や結腸がんなどの異常を示す症状であるため、この症状が出現した場合は、すぐに医師に相談することをお勧めします。
過敏性腸症候群(IBS)に注意したい人
過敏性腸症候群(IBS)に 次の人は特に注意しましょう。
- ストレスの強い人: ストレスはIBSの症状を悪化させる可能性があります。
- 女性: IBSは女性に多く見られます。
- 年齢層: IBSは若年層に多く見られます。
- 食事の摂りすぎや、不適切な食生活が続く人
- 家族歴がある人
- 慢性的なストレスや不安を抱えている人
過敏性腸症候群(IBS)どんな人がなるのでしょうか?
東洋医学では、冷え性でストレスが多い人が過敏性腸症候群(IBS)になりやすいといわれています。
- 食欲がない、疲れやすい、元気がない、血液量が少ない状態、下痢の後ガクッと力が抜ける『気血両虚(きけつりょうきょ)』
- ストレスが多く、血液循環が悪くなっている状態『気滞瘀血(きたいおけつ)』
- 手足が冷えておなかも冷たい『脾虚陽虚(ひきょようきょ)』
過敏性腸症候群(IBS)漢方で和らげる方法はあるのでしょうか
過敏性腸症候群(IBS)を漢方で和らげるための方法はあります。漢方は腸の働きを改善し、痛みや不快感を軽減する効果があるとされています。また、ストレスや不安にも対処することができると考えられています。
漢方は、個人差があるため、適切な処方を決定することが重要です。 また、生活習慣の変更や栄養素や薬物治療なども上手に併用して、症状を改善することが大切です。
東洋医学ではそれぞれの身体の体質から過敏性腸症候群(IBS)の原因を考え、アプローチしていき、身体全体が健康になり、そのことにより自然で気持ちよい排便ができるようにしていきます。
過敏性腸症候群(IBS)和らげる
50歳女性、毎日下痢が続き、特に電車に乗っているときに、おなかが痛くなったらと心配で外出もできない状態でした。病院の下痢止めも一時的でとにかく、食べるとおなかも痛くなるので怖くて食べることもしたくなくなったと相談に来られました。
とても気力が落ちておられたので、気力を上げる漢方と腸の動きを調整する漢方を処方しました。また、消化器の粘膜が弱っていると考え、アミノ酸製剤を一緒に加えていきました。2週間目には下痢がない日も出てきて、千幸堂まで電車で来れるようになりました。(それまでは家族の車で送ってもらっていた。)
とにかく、精神的な不安感を取ることもとても大切で、漢方を飲んで変化があったことで、治るかもしれないという希望を持たれ、意欲的に治療されました。半年後にはほとんど下痢を起こさなくなられ、東京など旅行へも行けるようになられました。
とにかく、精神的な不安感を取ることもとても大切で、漢方を飲んで変化があったことで、治るかもしれないという希望を持たれ、意欲的に治療されました。半年後にはほとんど下痢を起こさなくなられ、東京など旅行へも行けるようになられました。
千幸堂はご自分の身体をご本人がコントロールできるようになることを目指しています。
まとめ
一般的に下痢は、腸内に細菌が入り込んだり、身体に合わないものを食べた時に下痢として、排せつするという身体を守るための反応です。ですから、きちんと悪いものが出るまで下痢は止めないほうが良いというのが東洋医学の考え方です。
しかし、この過敏性腸症候群の場合は、そのような排泄しなくてはならないものがないのにも関わらず、下痢が続くので、それをほっておくと体力が低下し、消化器のバランスが崩れ、体調まで崩れてしまいます。
東洋医学で腸は、肺や皮膚、鼻と同じグループに入っています。そのため腸の弱い人は蕁麻疹が出たり、鼻炎や気管支ぜんそくで苦しむ人が多いです。また、自律神経の影響を非常に受けるところです。自律神経の異常があり下痢を起こしている場合は漢方が非常に効果を表します。
腹の虫がおさまらない。腹黒い人だ。腹を割って話そう。腹を決めた。など昔から、腹という言葉で、その人の気持ちや性格を表すことが多いですね。そのくらい、腹はその人の心を表します。
漢方で気持ち、心のバランスを取りながら、胃腸のコントロールを自然な成分で整えていくことが身体に優しい治療法になります。小さいお子さんから、高齢者の方まで幅広く漢方は使うことができます。
また胃腸の動きを整える、マグネシウムやアミノ酸も大切です。最近の食事はミネラル不足が多いです。そのため心や体のバランスを崩す方が多いので、千幸堂では栄養療法と並行して治療していきます。ぜひ、ご相談ください。
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