定期試験が終わった後、ふわふわした感じが続き怖かったので、母親と一緒に病院へ行きました。一時的な疲れだろうと診断されましたが、その後ふわふわした感じが抜けないので、めまい止めの薬や脳の循環が良くなる薬が出ましたが、どうも飲むと気持ち悪いので続けることができませんでした。薬は嫌なので、漢方で何とかなりませんか?(18歳女性)
漢方の千幸堂薬局では『起立性調節障害(OD)の漢方相談』にメールやLINEで対応しているのでお問い合わせください。
ホルモンバランスが大きく変化する思春期に多い起立性調節障害ですが、ストレス社会の現代では大人でも決して珍しい病気ではありません。コロナ禍の影響でむしろ患者数は増加傾向にあると思われます。
起立性調節障害と診断された場合、どのような治療方法があるのか解説していきます。
起立性調節障害の治療に漢方薬を活用すると、消化器系や循環器系の機能改善、心身のバランスの回復、痛みや疲労など、障害に伴う症状の緩和が期待できます。
若い人の起立性調節障害(OD)とは
若い人の起立性調節障害(OD)は、立ち上がったり体を動かしたりするときに起こる不安定な状態のことです。この状態は、通常の立ち上がりや歩行中に起こりますが、特に急激な動きや長時間の立ち上がりを行うと悪化します。
症状には、揺れや不安定、めまい、眩暈、動悸、失神などがあります。若い成人や青年の人にも発生することがあり、運動療法や薬物療法などを行うことで改善されることがあります。
若い人の起立性調節障害(OD)セルフチェック
起立性調節障害(OD)の状況を記録してセルフチェックしてみてください。
- 日常的な活動を行う際に、揺れや不安定感、めまい、眩暈、動悸、失神などの症状が起こるかを確認します。
- 日常的な活動を行った後に、どれくらい症状が改善されたかを確認します。
- 起立時に症状が起きやすいかどうかを確認します。
- 長時間の立ち続けたときに、症状が起きやすいかどうかを確認します。
- 症状が悪化したときに、どのような対処をしたかを記録します。
起立性調節障害をセルフチェックすることで、適切な治療に役立てることができます。
若い人の起立性調節障害(OD)いつもより続くとき
起立性調節障害(OD)には、睡眠や食事、ストレス、運動などが関係しています。
若い人のODが続くとき、まず最初には睡眠の質と量を確認してください。あなたの睡眠習慣を見直し、7~9時間の適切な睡眠を確保するよう努めることが重要です。次に、健康的な食事を摂取することが重要です。無理なく運動をして、ストレスを軽減するのも重要です。
若い人の起立性調節障害(OD)いつまで続くのでしょうか?
若い人の起立性調節障害(OD)は、その人の様々な要因によって異なります。例えば、健康状態、生活習慣、ストレスレベルなどが影響します。短期間で改善することが望ましいですが、治療にかかる期間は個々人によって異なります。また、症状が強くなりすぎる場合や、治療に関する疑問がある場合は、専門医に相談することが大切です。
若い人の起立性調節障害(OD)なぜ起こるのでしょうか?
若い人の起立性調節障害(OD)の原因は、次のようなものがあげられますが、個々によって異なり様々ですので、正しい診断がなされることで、適切な治療を受けることができるようになります。また、複数の原因が重なっている場合もあります。
- 神経学的な要因(交感神経の過剰な反応、感覚情報の処理に関する問題など)
- 身体的な要因(筋肉の弱さや不安定性、関節の可動域の制限、姿勢の不良など)
- 生活習慣的な要因(偏食や過度のアルコール摂取、不十分な睡眠、運動不足など)
- 精神的な要因(ストレスや不安、抑うつなど)
若い人の起立性調節障害(OD)親や周りの人ができることは、どんなことがありますか?
若い人の起立性調節障害(OD)に対して、周りの人ができることは、支援を行うことがあげられます。まず、診断を受けて、どのような支援が可能なのかを検討しましょう。
- 健康的な生活スタイルの支援:適度な運動や健康的な食生活などができるようにサポートすること
- 医療のサポート:若い人が医師や他の医療専門家にアクセスできるようにサポートすること
- 心理的サポート:起立性調節障害はストレスや不安に関連することがあります。若い人に心理的なサポートを提供することが大切です。
- 環境の改善:家や職場などの環境を調整すること
若い人の起立性調節障害(OD)に注意したい人
若い人の起立性調節障害(OD)に注意すべき人は、精神・身体的なストレスを受けやすい人、坐位時間が長い人、不規則な運動をする人などが挙げられます。起立性調節障害(OD)のリスクが高いかどうかセルフチェックしてみてください。チェックが多い方は要注意です。
- 長時間の立ち仕事やデスクワークをする人
- スマートフォンやタブレットを長時間使用する人
- 運動不足、体力不足の人
- ストレスをためやすい人
- 代謝異常や血圧異常の人
- 胃腸が弱く下痢が多い人
東洋医学では、胃腸が弱く、冷え性でストレスが多い人が起立性調節障害(OD)になりやすいといわれています。
- 胃腸が弱く、栄養がエネルギーに変えられない、血液量が少ない状態『気血両虚(きけつりょうきょ)』
- ストレスが多く、血液循環が悪くなっている状態『気滞瘀血(きたいおけつ)』
- 余分な水(痰飲)がたまりやすい『痰湿(たんしつ)』タイプの方
若い人の起立性調節障害(OD)を和らげる方法はあるのでしょうか?
東洋医学ではそれぞれの身体の体質から起立性調節障害(OD)の原因を考え、アプローチしていき、身体全体が健康になり、そのことにより気血水のバランスが整い、症状が根本から緩和されます。
若い人の起立性調節障害(OD)に効く漢方薬にはどのようなものがありますか?
若い人の起立性調節障害(OD)を治療するために、身体の体質(気血水)の状態に応じて、漢方薬(補気薬・行気薬・理気薬、養血薬・活血薬、滋陰薬・利湿薬など)を使い分けて、血流や血液循環を改善したり、自律神経系を整えたり、水分代謝を調節したりして、気血水のバランスを整えていきます。
また、体調を整えるために、生活習慣の見直しや適切な運動なども必要になります。
若い人の起立性調節障害(OD)和らげる
西洋薬によって低い血圧をあげたり、乱れた脈拍を整えることは、即効性があり、とても有効な手段です。しかし、根本的に人の身体は恒常性機能があり、低すぎる血圧は上げるように、遅すぎたり早すぎたりする脈も、丁度よい速度に整える力を持っています。これらの機能がきちんと働いていないことが問題となります。
その原因をきちんとつかむことが今後の人生においてとても大切になります。なぜならば、このまま症状が止まらなかったり、体調が悪くなるとすぐに起立性調節障害が起こるような体調のままでは、自分の思った通りの仕事や勉強ができないからです。
千幸堂はご自分の身体をご本人がコントロールできるようになることを目指しています。そのためにはぜひ東洋医学の知識や知恵を生かして体に優しい方法で根本的に治療していきましょう。
まとめ
起立性調節障害は薬での対応だけでは解決がなかなかできない症状です。
生活習慣、食べ物のバランス、ストレス、心理的問題、ホルモンバランス等、たくさんの要素から発症します。まずは、めまいやふらつきの恐怖から離れるために、一時的な西洋薬でまずは安心できる体制を整えましょう。
MRIであったり血液検査をして、隠れている病気がないか確認することが重要です。
しかし、何もなく原因不明だった時こそ、東洋医学の物差しでご自分の身体を見てみませんか?薬で症状を抑えるだけでなく、根本から解決する手段があります。
さらに、栄養面では、体力や血液の量が不足している場合が多いので、血液状態を改善することが健康な卵巣を保つために大切です。たんぱく質、ビタミンなどの補給が大切になります。漢方とともにできるだけ体に負担のない栄養療法を併用して、治療していきましょう。
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