さまざまな理由で妊娠出産の時期を遅らせる女性が増えるにつれて、妊娠力温存の問題がますます重要になっています。生殖補助医療を選択する人もいれば、自然な選択肢を求める人もいます。伝統的な日本の伝統医学である漢方薬は、女性の自然な妊娠力温存の選択肢として注目されています。
現在不妊治療を受けており、生理不順や卵巣機能の低下が原因で、子宮内膜も薄くなっているようです。漢方薬で体質改善をして妊娠力を温存したいと思っています。また、これから予定している体外受精(IVF)などと組み合わせたとき、漢方薬はその効果を高めることができますか?(42歳女性)
漢方の千幸堂薬局では『自然な妊娠力温存の漢方相談』にメールやLINEで対応しているのでお問い合わせください。
はい、漢方で妊孕力の温存ができます。
実は不妊治療が保険適用になったため、個人個人の妊孕力に合わせて自費治療で体外受精を行っていた時より、妊娠率が落ちてきているといわれています。やはり、その方のお身体の状態に合わせて治療できる漢方を併用するほうが妊娠率が上がることがわかっています。
千幸堂での20年の経験から考えますと、気、血、水のバランスをとっていくことと、ホルモンのかなめである腎の働きを上げていくことが、元気な赤ちゃんを授かる妊孕力を上げる一番の方法だと感じています。
東洋医学で体全体のバランスを取り、自然な妊娠力を温存する体質づくりが大切だと考えます。
漢方で妊娠力を温存する方法はあるのでしょうか?
妊娠力とは
妊娠力とは、妊娠するために必要な能力や生殖機能のことを指します。
女性においては、卵巣において健康な卵子の量と成熟力、生殖器の適切な機能、排卵時に卵子を放出する能力によって特徴づけられます。男性においては、健康な精子の生成や女性の子宮内に精子を届ける能力が含まれます。
年齢、ホルモンバランスの乱れ、遺伝的要因、ライフスタイルの選択、基礎疾患など、妊娠能力を維持することは、子供を授かり、家族を築きたいと願う人にとって重要なことです。千幸堂では最高46歳で初産のご出産の方がおられます。
妊娠力の温存における漢方の役割
漢方薬は、月経周期を調節し、卵巣機能を高め、卵子の質を改善することにより、生殖能力を維持するのに役立ちます。
- 月経周期の調節:漢方薬は、ホルモンバランスを整えて月経周期を整えることができます。不規則な生理周期または無排卵 (排卵の欠如) は、視床下部-下垂体-卵巣 をつなぐホルモンの乱れによって引き起こされる可能性があります。漢方薬は、ホルモンバランスの乱れを整えることで、ホルモンバランスを回復することができます。
- 卵巣機能の増強:漢方薬は、卵巣への血流を促進し、酸素と栄養の供給を改善することにより、卵巣機能を高めることができます。これらは、早発卵巣不全を防ぐことや、卵子の量と質を維持することに役立ちます。
- 卵質の改善:漢方薬は、卵巣の酸化ストレスや炎症を抑えることで、卵子の質を改善することができます。これにより、卵子への損傷を防ぎ、受精能力を高めることができます。
妊娠力の温存における漢方のメリット
- 自然で体を傷つけない:漢方薬は、妊娠力温存のための自然で体を傷つけないアプローチです。生薬の処方を使用して体のバランスを回復し、治癒を促進し、病気を予防します。
- パーソナライズされている:漢方は、個別化されたアプローチで処方を行います。一人一人の体質を考慮し、特定のお悩みに対処するために、カスタマイズされた漢方薬を提供します。
- ホリスティックなアプローチ:漢方は、全体的なアプローチで治療を行います。身体的、感情的、精神的な幸福を含め、人全体を考慮し、身体全体のバランスと調和を回復することを目的としています。
妊娠力の温存における漢方薬の例
妊娠力の温存に使用できる漢方製剤には、さまざまなものがあります。いくつかの例は次のとおりです。
- 芎帰調血飲第一加減:21種類の生薬を配合した漢方処方です。多嚢胞性卵巣症候群 (PCOS) の女性および体外受精 (IVF) を受けている女性の卵巣機能を改善し、卵子の質を高めることが示されています。
- 鹿茸、高麗人参:月経周期を調節し、40代以降の月経不順のある女性の生殖能力を改善することが示されています.
東洋医学ではそれぞれの身体の体質から妊娠力の維持を考え、アプローチしていき、身体全体が健康になり、そのことにより正常な細胞を作り出す体質になり、妊娠力を温存します。
よくある質問
妊娠力の温存に漢方薬は安全ですか?
漢方薬は一般的に正しく使えば安全とされています。
ただし、妊娠力の温存のために漢方製剤を使用した経験のある漢方専門家に相談することが重要です。
漢方で妊娠力が改善するまでの期間は?
漢方で妊娠力が改善するまでの期間は、個々のケースによって異なります。通常、大幅な改善が見られるまでには数か月から 1 年かかります。一番妊娠率が上がるのは漢方を始めてから半年後から1年後となっております。
漢方薬は他の不妊治療と併用できますか?
漢方薬は、妊娠力温存に対する西洋医学のアプローチと組み合わせて使用できます。
例えば、漢方製剤は体外受精(IVF)などの生殖補助医療技術と組み合わせて使用することで、その効果を高めることができます。
さらに、漢方薬は、ホルモンバランスや炎症など、不妊症の原因となる可能性のある根本的な健康問題に対処するために使用できます。
漢方薬に副作用はありますか?
どんな薬でもそうですが、漢方処方にも副作用があります。ただし、これらは一般的に軽度であり、適切に使用するとほとんど発生することはないです。
まとめ
漢方薬は妊娠力を温存するための有望なアプローチです。月経周期を調節し、卵巣機能を高め、自然で体を傷つけない方法で卵子の質を改善することができます。造血作用や、補腎作用のある漢方処方は、妊娠力改善に有効であることが示されています。
より多くの研究が行われるにつれて、漢方薬は妊娠力の温存のためにより広く受け入れられる選択肢になるかもしれません。妊娠力の温存のためのあらゆる選択肢を検討し、専門家に相談して、個々のニーズに最適なアプローチを決定することが重要です。
漢方の千幸堂薬局では、妊娠する力を維持するために、漢方薬を取り入れて、漢方の力で自然治癒力を促進しつつ、不足している栄養素を補給し、妊娠力の温存につなげていく方法をご提案しています。
ご自分の身体を大切に考え、整えてあげましょう。自分の身体を大事にできる自然な方法があります。ぜひご相談ください。
千幸堂はご自分の身体をご本人がコントロールできるようになることを目指しています。
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