生理でもないのに少量の出血がだらだら続いています。気持ち悪いので、婦人科に行こうと思うのですが足が向かなくて。どのくらい不正出血が続いたら、病院へ行ったほうが良いですか?また漢方でも治るのでしょうか?(47歳女性)
漢方の千幸堂薬局では『不正出血の漢方相談』にメールやLINEで対応しているのでお問い合わせください。
更年期は、女性の体に好ましくない変化をもたらすことが多く、不正出血もその一つです。更年期の不正出血はさまざまな要因で起こり、ほてりや気分の落ち込みなど、他の症状も伴うことがあります。漢方などの自然療法は、ホルモンバランスを整えながら、不正出血に対処する方法の一つです。
不正出血は、子宮がんや子宮頸がんの場合もあるので、怖がらすにまずは婦人科の診察を受けられることをお勧めします。
ただ、ほとんどの場合は女性ホルモンバランスが乱れての不正出血です。しかし、その原因はストレス、更年期、冷え、胃腸の弱りなど様々です。それなのに西洋薬の治療は女性ホルモンの膣剤を使ったり、あるいは、飲み薬での治療だけです。
その時には出血は止まるかもしれませんが、その症状を起こした根本原因を治しておかないと、また不正出血が始まります。不正出血は痛くもないし、あまり大した症状ではないと思われるかもしれませんが、だんだん貧血がひどくなり、血が少なくなると、癌やそのほかの自律神経失調症など様々な病気の原因となります。軽く見ていないで早めに対応していきましょう。
東洋医学で体全体のバランスを取り、不正出血が起きない体質づくりが大切だと考えます。
不正出血とは
更年期の女性は、不正出血が起こることがあります。これは、エストロゲンとプロゲステロンという2つの主要なホルモンの生成量が減少し、生理的な状態が変化することにより、子宮内膜が厚くなりすぎたり、薄くなったりすることが原因です。
これにより、血液が正常な月経周期とは違うタイミングで排出されることがあります。このような不正出血が一番多いパターンで放っておくと、さらに別の病気を引き起こすことがあります。
更年期の不正出血をホルモンバランスで調整する
ホルモンバランスの調整には、様々な方法があります。一般的なホルモン補充療法と併用して、自然療法を使用することで、更年期においてのホルモンバランスの乱れを早く改善することができます。
例えば、栄養バランスの良い食生活、適度な運動やストレスの緩和、適切な漢方薬を使うことなどが挙げられます。これらの改善により、ホルモンバランスが整った状態に戻り、不規則な出血も改善されます。
不正出血は、更年期に至ると複数の原因があります。ホルモンバランスの変化の他に、子宮内膜の病気や悪性腫瘍の兆候としてもあらわれる場合があります。そのため、繰り返す不正出血がある場合、医師による適切な診断が重要です。
栄養バランスの良い食生活による調整
栄養バランスの良い食生活は、ホルモンバランスを整えるために重要な役割を果たします。それは、栄養バランスが良いと、血管が強くなり出血しにくくなるからです。
特に、大豆製品やナッツ類、穀物類、繊維質の多い野菜、果物などがホルモンバランスを整えるために有効です。また、過剰なアルコールや砂糖の摂取は避け、適度な水分の摂取も忘れずに行いましょう。
適度な運動やストレスの緩和による調整
適度な運動による不正出血や女性ホルモンの調整には、次のようなメリットがあります。
- ストレスレベルの低減:不規則な出血やホルモンバランスの乱れは、ストレスの原因の一つです。適度な運動を通じて、ストレスレベルを下げることができます。
- 骨密度の向上:運動は骨密度を向上させることができます。更年期になると骨密度が低下するため、運動は更年期障害を防ぐのに有効です。
- ホルモンバランスの調整:適度な運動は、エストロゲンの分泌量を上げることができます。これはホルモンバランスの調整に大きな役割を果たすことがあります。
- 血流の促進:運動は血流の促進に寄与します。これは不規則な出血を抑えることができます。
適切な運動方法や強度、回数に注意して行うことが大切です。過度な運動や運動不足は逆効果となる可能性があるため、無理はしないでくださいね。
不正出血いつもより続くとき
更年期の不正出血どのくらい続いたら病院にいくとよいでしょうか?
2日から3日で止まる場合は、様子を見ても良いですが、14日以上続く場合は、病院へ行って調べてもらいましょう。
更年期の不正出血で鮮血が出ると病気なのでしょうか?
不正出血は、鮮血であったり、茶色であったりしますが、色は関係なく14日続くようなら病院で一度見てもらうほうが良いと思います。ただ、鮮血である場合は、膣の入り口が傷ついて出ている場合もあります。
不正出血は病気の兆候でしょうか?
不正出血が生理現象である場合
不規則な出血は、更年期になると一般的に生理現象として見られます。これは、ホルモンバランスの変化によって起こるものです。このような出血は通常、数日間続きますが、長期間続くこともあります。このような状況は、病気でないことが多いですが、定期的な検診は受けておきましょう。また、更年期の症状が続く間に漢方を飲んでおくと、早めにこのような症状から解放されます。
不正出血がストレスによるものである場合
ストレスは、更年期の女性の体にホルモンバランスの乱れを引き起こすことがあり、それが不規則な出血の原因となることもあります。このような場合は、ストレスを減らすための方法を探すことが重要です。
ストレスを減らすための方法としては、適度な運動、瞑想、またはカウンセリングなどがあります。さらに漢方でストレスに強くなる漢方もありますので、様々な方法でストレスによるホルモンの乱れを早めに解決していきましょう。
不正出血が生活習慣によるものである場合
不正出血が生活習慣によるものである場合もあります。これには次のような要因が考えられます。
- 食生活の乱れや過剰なアルコール摂取、喫煙
- 過度の運動やストレス
- 体重増加や減少(特に、急激な変化がある場合はさらにリスクが高まります)
不正出血が病気の兆候の場合
不正出血が病気の兆候である可能性もあります。これには次のような病気が考えられます。
- 子宮内膜症
- 子宮筋腫
- 子宮がん
不正出血が婦人科疾患をはじめとする、様々な病気の兆候となっていることがあります。早期発見・早期治療が大切ですので、次のような適切な対処を行うことが大切です。
- 婦人科検診を受けること
- 医師の指示に従うこと
- 健康的な生活習慣を維持すること
漢方で不正出血を和らげる方法はあるのでしょうか?
漢方薬は、ホルモンバランスを整えることで、不正出血を調整するのに役立ちます。さらに、更年期障害や他の健康問題を軽減することができます。
冷え性によりホルモンバランスが乱れる場合があります。こういったときには、漢方で身体を温めて血液循環を良くすると、卵巣や子宮が脳下垂体からのホルモンにきちんと反応し、正常な子宮内膜を作ることができます。それにより不正出血が起きにくくなります。
体力がなく疲れやすい気虚の状況でしたら、子宮内膜から血液が漏れ出します。だるさは病気ではないといいますが、身体の様々な場所の正常な働きができなくなります。漢方で体力増強をすることで血液の漏れが少なくなります。
漢方薬は、副作用の少ない薬物療法と考えられていますが、他の薬物と相互作用する可能性があります。
また、漢方薬による不正出血と女性ホルモンの調整は、個人差があります。
自分に適した漢方薬を見つけるために、漢方薬を使用する前に医師・薬剤師などの漢方専門家に相談することが大切です。
東洋医学ではそれぞれの身体の体質から不正出血の原因を考え、アプローチしていき、身体全体が健康になり、そのことにより正常なホルモンバランスになり不正出血を調整します。
不正出血に効く漢方薬にはどのようなものがありますか?
千幸堂では、様々な症状に合う漢方を処方できます。
- 主に冷えがある気虚や血虚を治療していく漢方
- ストレスによる気滞を整えていく漢方
- 更年期障害をはじめとする腎虚を整えていく漢方
- 子宮筋腫など子宮の病気がある場合の漢方
不正出血を和らげる
千幸堂では女性のお客様が多く、その半数が婦人科疾患の相談です。生理の出血状況が正常でないという症状で悩んで相談に来られます。なぜならば、診察に行っても、特に異常はなく、治療はホルモン剤になることがほとんどだからです。
私自身も子宮内膜症や子宮筋腫に悩まされホルモン剤の治療を受けました。結果として、不正出血は止まり、筋腫も小さくなりますが、治療中の副作用には本当に悩まされました。ホットフラッシュや精神的なイライラ、体重増加などがありました。そこで、漢方の治療を併用したところ、副作用がほとんどなくなり、ホルモン剤の治療に耐えることができました。
病院の治療がひと段落すると、今度は、再発予防が主になってきます。再発予防は西洋薬ではピルなどになります。ホルモン剤をできるだけ服用したくない方や、私のように副作用がひどい人は、まずは漢方での再発予防をお勧めしています。
ホルモン剤で一時的に整えても、根本から自分の恒常性機能を整えないと、また疲れた時やストレスが多くなると不正出血が始まります。そのたびに、ホルモン剤だけで止めるので良いでしょうか?
ご自分の身体を大切に考え、整えてあげましょう。自分の身体を大事にできる治療法があります。ぜひご相談ください。
千幸堂はご自分の身体をご本人がコントロールできるようになることを目指しています。
まとめ
更年期は、女性のライフスタイルが大きく変わる時期です。不正出血やホルモンバランスの乱れがありますが、これらを整えるために補充療法などに加えて、必要に応じて自然療法も併用することもできます。そのとき健康状態やライフスタイルに応じて、最適な方法を選ぶことが大切です。
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