多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)に漢方薬で取り組む

不妊治療の時に、超音波で卵巣を見てもらったところネックレスサインという、たくさんの卵胞が見られている、これは多嚢胞性卵胞症候群といって治療が必要ですと言われてすごくショックでした。妊娠できるとは説明がありましたが、私の何がいけなかったからこんな病気になったのかと心配になりました。漢方で治りますか?

漢方の千幸堂薬局では『多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の漢方相談』にメールやLINEで対応しているのでお問い合わせください。

千幸堂での妊活の相談の中で相談数が多いのが「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)」です。

皆さん、初めて聞く病名に戸惑われて自分の何がいけなかったのか、どうしてこうなったのかと心配されます。生活習慣のせいばかりではなくて、もともとの体質のためだと私は考えています。

千幸堂ではこのタイプの方はの中には、漢方や食事療法で自発排卵する方もおられますので3か月ほど様子を見ます。それでも自発排卵ができない場合は、しっかりと卵巣の力をつけて、病院での排卵誘発剤を用いて、排卵を促します。

もともとこのタイプの方は卵巣内でたくさんの卵子をはぐくむ力があるけれど、一つの卵胞に絞れないところに問題点があります。そこで、まずは卵巣で卵子をしっかりと育て、優秀な主席卵胞を排卵する部分だけ、排卵誘発剤を用いて、排卵させます。

体外受精を推奨するわけではありませんが、自発排卵が苦手だけれども、たくさんの卵子を育てられる長所もありますので、体外受精を行っている病院と漢方の併用で、妊娠率がものすごく上がります。ただし、薬での刺激により、卵巣が腫れてしまう副作用も出やすいので、調整が大切になります。

目次

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)への漢方の千幸堂薬局での3つのアプローチ

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)でお悩みの方は
漢方の千幸堂薬局にご相談ください
  1. 生活習慣や栄養素を整えていき、自発排卵を促

    していきましょう。
  2. 卵巣の力をつけて元気な卵子をはぐくめるようにしていきましょう。
  3. 漢方で気血水のバランスをとり、着床促進する力をつけましょう。
  • 漢方の千幸堂薬局が漢方の体質を分析し、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の改善をご支援します!
  • 漢方が初めての方でも、値段の相場をお伝えしたり、予算をお見積もりすることも可能です。

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とは

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS:polycystic ovarian syndrome)とは、若い女性の排卵障害では多くみられる疾患で、卵胞が発育するのに時間がかかってなかなか排卵しない疾患です。自覚症状としては、

  • 月経周期が35日以上
  • 月経が以前は順調だったのに現在は不規則
  • にきびが多い
  • やや毛深い
  • 肥満など

PCOSでは、超音波で卵巣をみると10mmくらいの同じような大きさの卵胞がたくさんできて卵巣の外側に1列に並び、なかなかそれ以上大きくならないことが特徴で、ネックレスサインと呼ばれます。

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)セルフチェック

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)がある可能性が高いかどうかセルフチェックしてみてください。チェックが多い方は要注意です。

  • 月経不順
  • ニキビが多い
  • 毛深い
  • 血糖値が高いと言われたことがある
  • 太りやすい

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の原因

卵巣内の男性ホルモンが多いことが原因といわれています。自覚症状のニキビが多いとか毛深いという体質は男性ホルモンが高いことによる症状です。

男性ホルモンを高くさせている原因は、脳から出ているLH(黄体化ホルモン)と血糖値を下げるインスリンというホルモンの作用です。それらが正常より強く卵巣に作用していて男性ホルモンが局所的に上がっていると考えられています。

PCOSの方は、生理中の血液検査で脳から出るゴナトロピン(LHとFSHのこと)をはかるとLHがFSH(卵胞刺激ホルモン)より高くなるという特徴があります。また、血中の男性ホルモンの値も軽く上昇していることがあります。

東洋医学では、主に以下の3つの原因を考えます。

  1. 女性ホルモンの働きが低下して卵巣に栄養が行き届かず、排卵が滞る。『肝腎陰虚(かんじんいんきょ)』
  2. ストレスが多く、血液循環が悪くなっている状態『気滞瘀血(きたいおけつ)』
  3. 余分な水分が体内に停滞することで、気血の流れが悪くなり排卵が滞る。『痰湿阻滞(たんしつそたい)』

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)を改善する方法はあるのでしょうか

病院での治療法は?

減量および運動療法

PCOSでも、特に肥満(BMI 25kg/m2以上)がある方の場合には、最初に減量や運動療法を行います。

経口排卵誘発剤(クエン酸クロミフェンなど)

減量や運動療法によっても排卵障害が改善されない場合は、第一選択としてクエン酸クロミフェンを用いた排卵誘発を行います。さらに、肥満がある方やインスリン抵抗性を有する方の場合には、メトフォルミンも併用すべきと考えます。

性腺刺激ホルモン剤(注射)による排卵誘発

クエン酸クロミフェンには、女性ホルモン効果を減弱させる作用があり、子宮内膜が薄くなる、あるいは頚管粘液が減少するなどの副作用がみられることもあります。また、卵胞径が大きくなってから排卵する特性からか、黄体化未(非)破裂卵胞(Luteinized unruptured follicle, 以下LUFといいます)に悩まされるケースも少なくありません。


月経時に大きなLUFの残存を認めた場合には、LUFを針で穿刺吸引してから治療周期を開始するか、その周期の治療をキャンセルし、経口避妊薬を内服するかの判断に迫られます。

性腺刺激ホルモン剤(注射)の自己注射による排卵誘発(低用量漸増投与法)

2008年に遺伝子組み換え卵胞刺激ホルモンの自己注射が認可され、ペン型注入器が発売されました。以前から、卵巣過剰刺激症候群や過排卵を予防するためには、少ない量の性腺刺激ホルモン剤を毎日投与(低用量漸増投与法)すること必要があるとされていましたが、このペン型注入器の発売と自己注射の認可により、今では国内で広く行われるようになりました。

漢方の見方からのアプローチ

東洋医学では多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)につながるそれぞれの身体での原因を考え、アプローチしていき、身体全体が健康になり、そのことにより元気な卵子を排卵できるようにしていきます。

  • 女性ホルモンのバランスをとるために、腎の働きを良くしていきます。
  • ストレスが多いことにより、気の巡りが悪くなります。漢方で気の巡りを良くして、リラックスすることで自律神経を整えていきます。
  • 元気な卵子をはぐくむために、まずは造血すること。そして母体の体力をつけるようにしていきます。

まとめ

千幸堂では28歳の女性が妊活の相談に来られました。彼女は高校生のころから頭痛に悩まされて千幸堂に通っておられ、元気になってからしばらくお会いしてませんでした。ご結婚後なかなか妊娠できないので、病院へいったところ、多嚢胞性卵胞症候群と診断されたのです。

この方の場合は高校の頃の頭痛が血虚のために起きていたので、それをヒントに、造血作用のある、漢方とアミノ酸とヘム鉄を服用してもらいました。体調がすごく良くなっても、やはり排卵だけはうまくいかないので、病院でクロミッドを処方してもらい、排卵が起こるとすぐに妊娠されました。

まずは、自分自身の身体の状態を整えると、病院でも治療がものすごくスムーズに進むということがわかる良い症例でした。元気な男の子が生まれて喜ばれました。自然妊娠ではないことを少し寂しそうに話されておられましたが、私は、西洋薬の良いところも取り入れて元気な赤ちゃんが生まれるなら、幸せなことだなあと思います。

このように、卵子を成長させる力が足りない時にはまず、自分自身の身体を万全にして、西洋薬の力を少し借りてみるのはいかがでしょうか?病院へ行く前にまずは自分自身でできることをやってみる、これも大切なことだと思います。

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)で悩んでいるなら
一度漢方相談をしてみよう!

自分の心と体に向き合い、心身のバランスを整えて生活するために、漢方薬局は強い味方になります。千幸堂ではメールやLINEでの問合せにも対応しているので、一度相談されてはいかがでしょうか。

漢方の千幸堂薬局では漢方相談で、それぞれの悩みや体質に合った漢方薬をお届けします。

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