腰から右足にかけて、急に痛くなり、ぐっと力を入れるときにひどくなります。ついつい右のお尻をトントンと叩くと楽になるので、そうしてしまいますが、年を取ったようで情けないです。腰のレントゲンを撮りましたが、特に異常がなく、脳梗塞とかから来たのかと不安になりましたが、右手がきちんと動くので関係ないと整形外科のドクターに言われました。痛み止めだけが出て、坐骨神経痛は老化なので仕方ないといわれました。これから寒くなるし、ますます痛みが気になります。漢方でなんとかなりますか?
漢方の千幸堂薬局では『坐骨神経痛の漢方相談』にメールやLINEで対応しているのでお問い合わせください。
坐骨神経とは、腰からはじまり、爪先まで伸びています。 太さはだいたい小指ぐらい、長さは1メートルほど。坐骨神経は人体の中で最も太くて長い末梢神経です。
腰の筋肉のコリや緊張によって、この末梢神経が圧迫されると痛みや痺れ、電気が走ったような感覚を感じるようになります。太くて長い神経だからこそ、腰だけでなく、お尻から太ももの裏、足先まで幅広い部位に痛みや痺れを感じるようになるのです。
整形外科などでは坐骨神経痛を引き起こしている原因として、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、変形性腰椎症、梨状筋症候群などの病名が告げられることがあります。
一方、東洋医学の世界では腰は、腎の働きの中心となります。腎の弱りとみていき、体全体を総合的に見直します。
痛みが出たら痛み止めで抑えるという西洋医学の考え方と違い、痛みの根本を見直していきます。痛みの原因がどこから来ているのかを探るために、症状だけを見るのではなく、生活習慣や体質を訊くことからはじめ、患者の体全体を診察します。ぜひ、東洋医学の力をお試しください。
坐骨神経痛とは
- 坐骨神経痛とは、何らかの原因で腰から脚に向かって走る坐骨神経という太い神経が圧迫されて、腰や足の痛みやしびれが生じる状態です。
- ほとんどの方が、おしりから足の外側や後ろ側に走るような痛みを感じます。
- 痛み方は人それぞれで、動いたときだけ痛い、立ちっぱなしや座りっぱなしの時に痛い、何をしていても痛い、寝ていて起き上がるときに痛む、などがあります。
- 坐骨神経痛には色々な原因があり、最も多いのは若い方や中年の方では腰椎椎間板ヘルニア(骨と骨の間にある椎間板が飛び出してきてしまう病気)です
女性ではごく稀に、子宮筋腫・卵巣嚢腫などの病気や妊娠に伴って神経が圧迫されて坐骨神経痛が出ることもあります。
坐骨神経痛セルフチェック
坐骨神経痛がある可能性が高いかどうかセルフチェックしてみてください。チェックが多い方は要注意です。
- 腰から足にかけて痛みやしびれがある
- 歩くにつれて脚が痛く、だるくなる
- 休み休みでないと歩けなくなる
- 下半身が冷える
- 閉経している(女性)
- 日ごろ運動をしていない
- 胃腸が弱くて、肉などたんぱく質が食べれない
坐骨神経痛の症状
ほとんどの方が、おしりから足の外側や後ろ側に走るような痛みを感じます。
痛み方は人それぞれで、動いたときだけ痛い、立ちっぱなしや座りっぱなしの時に痛い、何をしていても痛い、寝ていて起き上がるときに痛む、などがあります。
腰から足にかけての片側の痛み
坐骨神経とは、腰からはじまり、爪先まで伸びています。 太さはだいたい小指ぐらい、長さは1メートルほど。坐骨神経は人体の中で最も太くて長い末梢神経です。腰の筋肉のコリや緊張によって、この末梢神経が圧迫されると痛みや痺れ、電気が走ったような感覚を感じるようになります。
太くて長い神経だからこそ、腰だけでなく、お尻から太ももの裏、足先まで幅広い部位に痛みや痺れを感じるようになるのです。
坐骨神経痛になりやすい人
坐骨神経痛は腰痛にまつわる症状であるため、色々な病気が原因となります。一般的には下記のような人になりやすいといわれています。
- 腰に負担のかかる職業の方(特に前かがみで重いものを持たなければならない職業:介護職、製造業の方など)
- 激しい運動をする方
- 事務職などの座りっぱなしでいる方
- ご高齢の方は、骨粗鬆症によって自然と背骨が変形してしまい、神経を圧迫していることもあります。
坐骨神経痛が出るきっかけは、大きく分けて2通りがあります。激しいスポーツをしたときや重いものを持ったとき、転んだときなど、何らかの原因がある場合と、特に大きな原因となる動作はないものの痛みが出る場合です。
坐骨神経痛と間違えやすい病気
坐骨神経痛の症状に似た症状があります。「梨状筋症候群(りじょうきんしょうこうぐん)」「仙腸関節障害(せんちょうかんせつしょうがい)」「椎間関節障害(ついかんかんせつしょうがい)」「臀皮神経障害(でんひしんけいしょうがい)」、血流障害などによって引き起こされる場合があります。
梨状筋症候群
梨状筋と呼ばれるお尻の近くある筋肉が坐骨神経を刺激することによって起こる症状のことです。神経ブロック注射やストレッチ等で緩和する場合もあります。
仙腸関節障害
骨盤のつなぎ目にある仙腸関節がずれたり、ゆがんだりすることで原因で腰から足にかけて痛みの症状が出ることがあります。ブロック注射やストレッチで緩和する場合があります。
椎間関節障害
背中の後ろ側にある椎間関節が変形することで症状がでます。進行すると変形性関節症になることがあり、椎間関節ブロック注射をすることで緩和する場合もあります。
臀皮神経障害
背骨とお尻の表面を結ぶ臀皮神経が、骨や筋肉に挟まり締め付けられることで坐骨神経痛が起こります。神経ブロック注射をすることで緩和される場合があります。
血流障害
血液の流れが悪い場合などに坐骨神経痛が出ることがあります。血液の流れをよくする薬や、温熱療法、リハビリなどで緩和される場合があります。
こうした症状は椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症から来る坐骨神経痛と非常に似ているため診断が難しく、治療法が症状に合わず改善しない場合もあります。
坐骨神経痛のような症状が発生したら、まずは整形外科で画像診断を受けることから始めてみてください。
漢方薬は血流障害の症状に効果がありますが、まずは自己判断せずに痛みの原因を見つけましょう。
- 痛みがどんどんひどくなる方
- しびれが出てくる方
- 腰に熱を持つ感じがする方
坐骨神経痛は、どのくらいで治るのでしょうか?早く治す方法はあるのでしょうか?
適切な治療を行えば、痛みは1〜2週間程度で良くなることが多いです。お薬やリハビリを行ったときの治療期間はおおよそ3ヶ月程度を見込むことが多いですが、患者さんによってさまざまです。
骨の変形やがたつき、ヘルニア等が残っている場合は、残念ながら完全に治ることはなく、痛みがぶり返すことがあります。予防のために、日常生活で腰に負担をかけないように気にかけることが重要です。
血流を良くしたり、痛んだ神経や筋肉を再生するために、漢方とアミノ酸やビタミン、ミネラルを取り入れると早く良くなります。
坐骨神経痛でやってはいけないこと
- 重いものを持ち上げる
- 長時間、座りっぱなしでいる
- 太もももの裏の筋肉のストレッチ
- ひざを曲げずに前かがみになる
- 間違ったサイズの椅子に座る
- 背骨をねじる動作
- 柔らかすぎるマットレスを選ぶ
- 体を冷やしすぎる
坐骨神経痛と妊婦
妊娠中の坐骨神経痛
妊娠中の坐骨神経痛は、女性ホルモンの影響や姿勢の変化、骨盤を支える筋肉の緊張などが原因となって発症します。 症状が悪化すると体を動かすことも困難なほど痛みやしびれが強くなるため、初期症状を見逃さず、なるべく早い段階で身体の専門家に相談しましょう。
おなかが大きくなるにつれ腰に負担がかかってきます。東洋医学では腰や骨は腎に通じるといわれています。
腎にエネルギーを与えるような、鹿茸やクコ子、亀板などを含んだ漢方薬の亀鹿霊仙廣(きろくれいせんこう)がお勧めです。
まとめ
坐骨神経痛は西洋医学的に整形外科的に治療方法が確立されています。きちんと対応することで治療できる疾患です。しかし、再発が多く、一度起こると何回も繰り返します。
治療も痛み止めが中心なので、きちんとリハビリや筋肉を保つことが、早く治ることにもつながりますし、再発を防ぐことにもなります。
そこに東洋医学漢方の生薬が入ることで、血流も良くなりますし、痛み止めだけよりも漢方を併用するほうが、早く治ります。それは、身体の再生には、栄養と血流が一番大切だからです。
特に妊婦さんは赤ちゃんに栄養を吸収されるので、通常以上に栄養素が必要ですし、更年期の女性は急速に骨や筋肉が弱くなるのでここで漢方を併用されるとよいです。さらに、高年齢の方は、動物生薬である鹿茸や亀板などを毎日コツコツと服用されると、養生してない方と比べて本当に差が出てきます。
栄養面では、骨や筋肉の再生が必要なので、アミノ酸や亜鉛をしっかり取り入れ、元気な血液を増やすことが大切です。痛み止めばかりでなく、できるだけ体に負担のない方法で、治療していきましょう。
漢方相談お問い合わせフォーム
LINEでお問い合わせ
LINEでもご相談を受け付けております。どうぞお気軽にご利用下さい。